あれこれ

世界一のトヨタというけど

2013年の販売実績でもトヨタは世界一の自動車メーカーとなりましたが、トヨタの自動車に対する考え方や取り組み方は自動車メーカーらしからぬものをたくさん持っています。
それなのになぜ世界一になりえたのか、それはハイブリッドカーの好調というものもありますが、「無いもの」を「あるもの」のように販売することができる巧みな販売戦略が生み出したことが一番だと思われます。
最近では、久々のスポーツモデルである86と中型ミニバンのヴォクシーがいい例だと思います。
86は2リッターエンジンを搭載するFRスポーツなのですが、これを販売するのに使った販売戦略は過去に若者に大人気となっていたAE86の再来とうたったものです。
AE86を知る人間からすれば軽いボディに、直列4気筒エンジンが生み出す軽快な走り、振り回して楽しむ車というイメージが出てくるのですが、実際に発売された車はスバルとの共同開発によってつくられたフラット4エンジンを搭載する普通のFRスポーツだったのです。
更にはコストのかかる開発・生産面をすべてスバルに押し付けて販売だけするような形をとって、低コストで高い利益を生み出そうとしたのです。

一方、ヴォクシーはファミリーカー中でも一番ファミリカーらしい中型ミニバンでありながら、そういった部分は兄弟車のノアに任せて、ファミリーカーでありながら男らしさをうたい文句として販売し、立場の弱いお父さんの心をくすぐって販売台数を伸ばすという作戦に出たのです。
これらのイメージ作りはボディのデザインもさることながら、広告やテレビCMなどで盛んにそのイメージを作っていくのです。
いわゆるイメージ戦略というものなのですが、残念ながらそのイメージに車自体が全くついていっていないというのが自動車メーカーとしてはあるまじき行為だと思われます。
これが世界一になったトヨタの現状です。